Arcade1UP カスタマイズ その2
前回(Arcade1UP カスタマイズ )に続き、今回はコントロールパネル(以降コンパネ)のコントローラー制御基板について書いてみようと思います。
これまでArcade1UP用の汎用コンパネは30枚以上作ってまして、様々な用途に対応出来るよう工夫してきました。
ちりも積もれば。。。
— makisuke (@kuromakisuke) 2020年7月13日
去年の2月からどれくらいパネル作っただろうと写真整理したら30枚は作ってた。写真撮ってないのが2枚くらいあった気がする。
どれもビミョーに違います😄 pic.twitter.com/i30U0pUiVx
家庭用ゲーム機を接続して筐体で遊ぶ場合、組み込むコントロール制御基板の選択肢はいくつもあります。
価格、対応種類、入手のしやすさ等、何を重視するかで変わってくると思います。
ですのでどれが一番お勧めですか?と質問された場合は何を接続して遊ぶ予定かで全然変わってきますので、使用の上でのベストを探す参考になればと、これまで自分が制作した中でいくつか紹介してみようと思います。
●リアルアーケード等アーケードスティックからの移植
使用機種が決まっており、オークションやフリマで格安で手に入った場合ですが、HORI系のアーケードスティックの移植は中々良い選択と思います。
メリットとしては
・ライセンス品の為に動作が安定している。
・状態が良ければボタンやレバーが流用できるのでトータルで安くできる。
・他機種用のコンバーターがHORI製品に対応してることが有り、接続機種が増やせる可能性がある
デメリットは
・まず最初に分解作業がいる。
・説明書等がないのである程度の知識が必要
・2人用コンパネとなると選択肢に入れにくい
PS4対応品であればライセンス品はPS5で使用可能との話なのでそのまま使用もできそうです。
ボタンやレバーは家庭用の使用では、簡単にへたったり壊れるものではないので流用できるのはいいかなと思います。
特にレバーは買うと結構高いんですよね。
またHORI製アケコンは他機種接続のコンバーターに対応していることも多いのも良いと思います。
●レバー、ボタン、基板セット品を使う
Amazon等やアリエクスプレスで購入できるセット品です。
基本家庭用ゲーム機だとPS3のみ。それ以外はPCやラズベリーパイの接続は可能なものが多いです。
メリットは
・安い
・LEDでボタンが光るタイプが多く綺麗
・接続コード含め一式入ってる
デメリット
・レバーの遊びが大きい
・ボタンサイズが28mm
安さが最大のメリットです2P分のレバー、ボタン、制御基板配線込で4,300円ほどで手に入ります。
その代わりに操作性が犠牲になってる節があるのですが、レバーの取り付け穴位置はほぼ一緒なので後からレバーを交換するのもありかもしれません。
デメリットのボタンサイズですが三和やセイミツの取り付け穴サイズ30mmより若干小さいのですがボタンが締め付けタイプなので位置を調整すれば取り付け可能です。
またこのセットの取り付け穴サイズが28mmでArcade1UPのボタン穴サイズと同じなので、ものとコンパネのボタン変更に使用できます。
●Universal Fighting Board - Brook Gaming
現在非ライセンス品でありながら一番多くの接続環境を構築できる制御基板です。
対応は「Xbox One, Xbox 360, PS4, PS3, Wii U PC, Switch, NEOGEO mini, PS Classic and MD mini.」ラズパイでの使用でも問題ないです。
メリット
・対応接続機種の多さ
・低遅延
・接続コードの一式が別売りであるので初心者も安心
デメリット
・高い
機能もてんこもり、迷ったらこれを付けておけば間違いないのですが、おすすめするには気が引けてしまう価格が最大のデメリットだと思います。
こちらは千石ネットさんで送料込みで11,180円
AKISHOPさんで送料別で
ヘッダー付きで9,780円のようです
Brook Universal Fighting Boardakishop.jp
接続に関してもヘッダーピンを使わなくてもコード一本一本の接続もやりやすく組み込みやすいと思います
シングルタイプ、シングルLEDタイプ、デュアルタイプとあります。
家庭用機ではPS3対応でどちらかといえばPCやラズベリーパイへの搭載に適しています。
メリット
・コンパクト
・コード一式セットでも安価
デメリット
・入手手段が少ない
・デュアルタイプについてレトロパイでの使用に問題がある
とにかくコンパクトでちょっとしたスペースに設置できるので扱いやすさでは一番です。
デメリットの入手の問題ですが、現状デュアルタイプはKVC lab.さんで取り扱いはあるようですが、その他はアリエクスプレスになると思います
アリエクスプレスでの通販は万人にはお勧めしがたいところもあるので抵抗のない方のみにお勧めな感じです。
このシリーズのLEDタイプは面白く、LEDの照光パターンが変更出来たりとても面白いのでお勧めです
依頼を頂いているarcade1upのコントロールパネルに搭載予定の「Xinmotek XM-09」のLEDテストを違うコントロールパネルでやって見ました。
— makisuke (@kuromakisuke) 2019年11月6日
青がアナログレバー切り替えのモードボタンでレバーの上と同時に押すとLEDが切り替わります。
よく押してるのが連射ボタン
なかなかいい感じ😀 pic.twitter.com/HZP8fKNDCC
もう一点のデメリットですが、デュアルタイプのみですがレトロパイ使用時に2P側の制御に問題があるようです。
問題の解決方法はあるのですがシングルタイプを2個買うのと値段が際立って安いとも思えないのでシングルタイプを2個使う方が良い気がします。
他にもアリエクスプレスなどを見れば、あやしい感じなものから魅力的なものもあるのですが、自身で取り扱ったことがないので紹介は控えておこうと思います。
Xinmotekに関して上記サイトで購入の場合安定して届くのですが、他の商品をアリエクスプレスで購入した場合、時期が悪ければ注文から到着まで1ヶ月程度かかることなどは普通にあるので注意してください。
また日本の今の通販になれていると信じれないのですが普通に間違った商品とか届くことが多く、開封時に携帯で開封動画等を撮って証明しないと信じてもらえないことがあるので注意してください
使用が絞れれば費用的に大きく差が出てくると思うので用途別に選択するのが一番と思います。
以上コントロール制御基板についてでした。
次回はMDFの加工等について書ければと思います。