今回はアクリル板の塗装についてです。
Arcade1upやMVSXもそうですが、木製キャビネットのモニター保護には透明の板が使用されている場合が多いと思います。
モニター部分以外は黒枠で隠す形になっているのが殆どだと思います。
黒い塗装で隠すのとガイドなどで隠し透明のアクリルとの2重構造にするのとでは見え方が結構違います。
以前自作したモニターです。
左がアクリルに塗装した物で右が黒塩ビを透明アクリルで挟んだものになります。
写真で見てもそうですが実際に見て塗装の場合方が黒枠がきれいに見えます。
塩ビで挟んだタイプにも利点がありまして、例えば枠の部分にイラストなど挟むことができる。表面のアクリルに傷が入り交換する場合も安価で済みます。
一方の塗装の場合ですが、個人の塗装の場合は経年劣化で割れや剥離がないとは言えません。ただ、自身で塗装した物ならば修繕も簡単かなとも思います。
今回MVSXを19インチ化した方からアクリル板の塗装の依頼をお受けしたので2mmアクリルに塗装する工程を書きたいと思います
もっと効率的なやり方があるのかなとか思ったり、また自分流のやり方なので変な箇所があるかもしれませんが、参考になればと思います。
今回使用のアクリルはコモグラス
まず枠線を端から端まで入れます
定規などを使い端のケガキ線を残しつつアクリルの養生紙をはがします
養生の紙はそのまま塗装のマスキングに使えるので枠線より5mm程度内側を剥がしてください。
養生のけがき線を基準に0.7mmのボールペンで枠線を引きます。
ボールペンでも線が案外引けます。マジックよりシャープで濃い線が引けるので良いと思います
書いた枠線に重ならないようにマスキングをします。塗装すればボールペンの線は見えなくなります。
マスキングテープをまっすぐ伸ばせば直線が簡単にとれそうですが、実は結構湾曲してます。
少しずつテープ伸ばして線に沿って貼るのが無難です。
残りの養生を剥がします。
綺麗にマスキングできました
塗装はアクリルラッカースプレーで艶消しの黒を使用します。
艶消しは乾燥具合がわかりやすいのと塗装面が艶有よりサラサラなので完成後も取り扱いがやり易いです
3~4回で仕上げる感じで吹いていきます。
乾燥はドライヤーを使ってやると早く乾きます。近づけすぎに注意してください。
一回で吹くのはこれくらいで乾かしながら重ねて吹きます
大体3~4回でこれくらいです。
最後の塗装が終わったら、完全に乾燥させる前にマスキングを剥がします。
完全乾燥後に塗装面が厚い場合マスキングと一緒に塗装がはがれてしまう場合があります。
マスキングテープもなるべく内側にはがしていくのが安全かと思います。
綺麗にうまくいきました
表面も少し剥がして確認してみました。問題なくきれいに仕上がったと思います。
少し難易度が高いと感じる部分もあるかもしれませんが、少しくらいのはみだしならば黒枠は目立つこともないのでチャレンジしてみてください。
最後に、アクリルに穴をあける場合はアクリル専用のビットを強くお勧めします。割れないです。これ凄く良いです