バックロードホーン D-10 バッキー スピーカー MDF ピアノブラック塗装

目指せピカピカのピアノブラック('Д')!

完成当初某掲示板に画像を乗せたところ沢山のお言葉をいただき、とても嬉しかった記憶があります。

自分がピアノブラック塗装をする時にググってみても塗装に関しては中々ヒットしなかったので自分なりの方法のですが載せてみます。ここがそもそもぐぐってヒットするかは置いといて。
そんなわけで前回に続き今回は塗装編


まずは下地処理から

くぼみや隙間がある場合は木工パテで処理
ビス穴とターミナルの穴には紙をくるくる巻いて突っ込んでおく
ユニットがはまる部分もマスキング


それが終わったら本塗装前の表面処理に

MDFにニスをいきなり塗るとぐんぐん吸い込むので、木口の処理と同じようにとのこを塗って前処理をすると楽なのですが、MDFをなるべく硬くしたかったのでニスを少しずつ重ねることで処理しました。

ちなみにこのときはハケ塗りで、重ね塗り前には軽くペーパーかけてます。またしっかり乾燥させるために重ね塗りは1〜2日は最低でもあけて乾燥させるのがいいと思います。


吸い込みが落ち付いたら今度はハケの塗りムラ(結構筋が山になってる)ので平らになるようしっかり研磨。

ここの作業が結構大変だったので最初からニススプレーで行けばお金はかかっても楽だったかもしれない。
でもおそらく恐ろしく吸い込むので悩みどころ




研磨終わったら最低でも1日は放置


次は造形村 GKサーフェイサー(黒)で下地処理兼中塗り作業に

吹いては研磨を3〜4回繰り返えした状態がこんな感じです

なるべく下地処理時に平面を出してください。後になればなるほど困難にまた時間が掛かるようになります。


自分は研磨をする時はMDFの板を数種類用意してサンドペーパーを巻いて立てるようにして使ってます
削れが鈍ってきたらずらして新しい面を使います

端の研磨はこんな感じではみ出さないよう

注意として端は当て木をするなりして研磨をし、角をなるべく守るように研磨をすること

端の部分は力を入れて無くてもどうしても研磨が深くなってしまうからです。

こんな感じで板をはさんで平面での研磨は一見良さそうでも全然均等に研磨できませんでした

角がどうしても余計に削れてしまう


下地処理が終わったら本番のニス塗り。

最初に使用したのはワシン油性ニススプレー、黒の深みを出したいので色は黒。

いきなり透明ニスだと割りと派手にピカるのでこっちのが良いって人がいるかもしれない。


塗装>研磨を2回でこれくらい

さらに塗装をしては研磨を繰り返していきます

このあたりから水研ぎに。スプレーに水入れてシュッシュと吹きつつ研磨


一面ずつの塗装なので時間的な余裕が出来るのでこの時にスタンドの製作
SPF材で作っちゃったけど、今から思えばもっと硬い材で作るべきだったか・・・

こんな感じ



スプレー塗装の場合は乾燥するとかなり痩せるので表面張力で盛り上がる勢いでたっぷり塗装するのがコツ。
ですので縦吹きはせずに一面ずつ垂れないよう平面を塗装。

縦面に垂れ流れないようにマジ注意

スプレーもなるべく他の面に吹き飛ばしが行かないよう内から外側に意思して吹くのが良いと思う

埃や虫が付いた場合は塗面が落ち着くまでに素早くピンセットなどで除去

ラッカーニスはたれない程度には直ぐ乾燥するので塗装面が落ち着いたら立てて次の面の塗装に移れました


ここら辺りは自分で繰り返して感じをつかむしか上手く説明できません

あとこの頃から研磨は一定方向での研磨にします。仕上がり時の艶が全然変わってきます。

今回は下地、サフ、黒ニスのときは縦横斜めにガシガシ研磨で透明ニス付近から一定方向研磨にって感じでやりました。


最後仕上げは透明ニスを何層か気に入るまで塗って完了。
研磨も400>1000>1500>2000番と上げて行きました。

塗装>400研磨>塗装>1000研磨>塗装>1500・・・
塗装の度に段々と艶が出てくるのが見えてきます

また同じ面の重ね塗りは10月の時点で12時間は置いてやってます。
早起きして朝吹いて仕事から帰ってきて吹いての繰り返し。
寒い季節だとラッカーニスでも1日は置いた方がいいかもです。厚塗りだし。


2000番>塗装が完了した時点で恐ろしくつやつやになってます。
小型の箱ならコンパウンドの磨き出し無しでこれで終了しても問題ないと思うのですが、どうしても乾燥途中に埃や虫がくっついてしまうので最終的な表面処理をしておきます。


塗装が終わり3〜7日しっかり乾燥させてからコンパウンドで磨き出し。

塗装中の研磨もですが塗装面をペーパーで研磨中にダマというか塊があまりに付くようなら研磨が早すぎるんだと思います。

しっかり乾燥してたらそんなには塊は付きませんでした


仕上げに使ったのはソフト99トライアルセット
これと3000と5000番のペーパーを使って、最終は柔らかい布で液体コンパウンドでひたすらひたすら研磨!研磨!研磨!
磨きだしの時が一番大変で一番楽しかったです。
どんどんピカピカになってゆく(*´Д`*)

研磨が終わったら自分は車用のワックスで仕上げ。匂いが甘くてステキなシュアラスターのマンハッタンゴールドを使用!

最終的には下地で4回本塗装に入っては6層以上の塗りになってると思います。

スタンドはハケ塗りで一日一回塗りで10回ほど塗ったかなー。でこぼこが消えてSPF材でもこんな感じに仕上がります

アルミのアンクルもシルバーから黒にかえ、丁度良い大きさの石がオクに有ったのでのっけた状態がこんな感じです

作業期間は約一ヶ月
使った塗料の量はサーフェイサー3缶ちょい、あとウレタンのスプレーは・・・えーーっと何缶だっけ?
5〜6缶で塗料代金だけで1万円前後かかったように思います。

特別な機材とか無しで個人的には満足度の高いピアノブラック塗装が出来たと思います。